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Posted by チェスト at

2016年01月25日

あんな事できるなん

なっぴたちがゴムボートで二人の待つDSE數學母船に戻って来た。

「うー、死ぬかと思った」
そう言うなっぴにミーシャは金色の髪をかきあげて言った。
「でもやっぱりすごいわて」
なっぴは笑って話した。
「オロシアーナの力見せてもらったわ、それ補濕に由美子の人妻パワーもね」
「えっ、あなた人妻って…」
「なっぴがそう言ってるけど、まだ独身」
由美子が笑った。


「な、言った通りだろ、マイ」
「そうね、タイスケってほんとなっぴの事よくわかるね…」
「まあ、つきあい長いからな…」
「タイスケってなっぴの彼氏だもんね」
メタモルフォーゼを解き、由美子がにや數學M2にやした。なっぴにお返しのつもりだ。
「ばか、幼なじみだろ。由美子も知ってるだろう、まったく…」
タイスケがそれを打ち消した。

「それより、由美子に皆を紹介するわ。マイは飛ばすけど」
「エーツ、立派になったって言ってよ」
「まだまだ…」
なっぴは『ナナ』を覚醒させたのがマイだとは知らなかった。なっぴは虹のかけらをバイオレット?キューに納めた。キューが七色に輝く、原石には及ばないもののその力は『レインボー?スティック』に匹敵する。藍龍刀は藍色の原石となり『ブローチ』に収められた。由美子のブルー?ストゥールも青の原石となった。

「赤、黄、緑、青、藍これで五宝玉を集めたのね、なっぴ」
由美子がそう言った、マンジュリカーナになればきっと『シュラ』を倒せると思っていたからだ。しかしなっぴは不安だった。
「これでメタモルフォーゼはできる、でも…」
彼女の脳裏にゴラムの言葉が繰り返された。
「お前がマナとヨミの子だというなら、それもよかろう。だがもしそうであれば、この先お前は最大の試練を迎えるだろう…」 

「…最大の試練って一体…」
その前にすべき事がある、彼女はミーシャに向き直り両手を差し出した。
「ミーシャ、今ならやっとお父さんを解放できると思うわ」
彼女からマイがイノウエを封印した『まゆ』を受け取ると呪文を唱えた。
「ラクタノーレ?ル?イノウエ」
そして間髪を入れずに回復の呪文をなっぴは教授に使った、
「エクタノーテ?リムリカーナ」

蟹人の泡が流され教授は口を開いた。

「ありがとう、君は?」
「万寿小夏、なっぴって呼ばれてます」
「そうか、なっぴ、助けてくれてありがとう。ずっとこの中で見ていたよ」
(ずっと、じゃあ私がオロシアーナになった事も…)
ミーシャは父との約束を破った事を少し後悔した。
「美沙っ!」
イノウエは彼女に向き直ると大声で言った。
「はいっ、お父さん…」
(怒鳴られる、いやぶたれる…)
彼女はびくつき反射的に目を閉じる。
「何もかもお前を守るためにした事だ、おばあさまもミナもそして私も。『美沙』よくやった。あの時お前がもし駆け出して行かなかったら、私は二度とお前を『美沙』とは呼ばないつもりだった。ヒメカの術を受け継ぐオロシアーナとして、マンジュリカーナとともに行きなさい」
「お父さん…」
父と娘は固く抱き合った。
  


Posted by ンを連れて来て at 12:44Comments(0)

2016年01月19日

それで久しく忘れてい

何をしている時が一番たのしいか。

 ピアノを弾いている時が100%たのしい。
 そう気づいた。

 練習をすればするほど、上達するのがたのしい。それを先生が見て直してくれたり、努力を認めてくれたりするのが励みになる。
 誰かに聴いてもらいたいなんてまるで思わない。むしろ人前では弾きたくない。
 ただ、ひとりで弾いて、ピアノの音を耳にする。それだけでたのしい。
 
 ブログはちがう。
 文章を書くのはたのしい。それを自分で読むのも楽しい。コメトをいただいて新たな気づきがあったりするのもたのしい。
 でも、
 どんなに書いても、出来がいいのか悪いのかは分から易經大師蘇家興ない。師もいない。時間をかければかけるほど、後でモヤモヤする。
 
「読まれなくてもべつにいい」「書くのが楽しい」「とにかく書きたい」と思ってみても、すぐにまたモヤモヤする。淡々と心やすく書くためにはきっと、「書くのが好き」以外の確固たる目的が要るのだ。(日常を書き留めておきたいとか、何かを記録したいとか、書きながら考察したいとか、あるいは、アフィリエイトで儲けたいとか…)


 そういうものがわたしにはない。
 だからいちいち、「どうして書くのか」「どうして読まれたいのか」「読まれないのか」と考えて行き詰まる、息詰まる。たのしいことをしているのに時々たのしくなくなるのがたのしくない。


 いつかの雨に濡れていたスカシユリ(ロリポップ)

 んぱ!っと咲いた

 一般的に百合といえば下向きに咲いているイメージだけど、スカシユリは上を向いて咲く。


 わたしが小学校の低学年の頃、ちょっとオシャレしたり格好つけている人に対して「スカしてるぅ~」という揶揄が流行っていたのを、スカシユリは思い出させる。

 いつからか「スカしてる」なんて使わなくなったし、たぶんうちの子はこの言葉を知らない。たまにTVで西の方の芸人さんが言うのを聞くくらいだたけれど、あの言葉はなんだったんだろう。……と検索してみると、東京や神奈川の方言であるとか、「漉かす」(チンピラが髪を櫛で漉きながら喋る様子=恰好つけている)、「透かす」(無視する)、「好かす」(関西弁?)などいろいろ説があった。

 とにかく、スカシユリという名前は、
 スカしているユリ=格好つけているユリ……と、脳内変換されそうになる。

 本当のところは「透かし百合」
 他のユリと違って、花弁と花弁の間が離れていて下が透けて見えるから、らしい。

  


Posted by ンを連れて来て at 12:05Comments(0)